2014年9月16日火曜日

【Disk Review】Heart To Heart "Dulce"(2014)

軽音サークルの合宿で四股とすり足稽古をしてきました。The Usedのコピバン楽しかったなあ。

Heart To Heart "Dulce"(2014)
Rate 4.60/5.00

カリフォルニアのメロディックハードコア、Heart To Heartの新作。Pure Noise Recordsからリリース。

こんなブログを初めていろいろな所にアンテナを張るようになってから出会ったバンドなので、彼らのそれまではよく知らなかったのだけど、リリースを経るごとに叙情的な面を強めてきているみたいで、今作はかなりその面が強くなっているらしい。

アルバム全編を通して、シャウトも用いた荒く突き刺さるボーカル、タイトなリフと広がりのあるアルペジオを自在に操るギター、それをより攻撃的な物とするリズム隊ががっちりスクラムを組んでいることで、どうしようもない感情の高まりをダイレクトに表現しているなあ、というのが第一印象。それと高まった感情を炸裂させるようなスイッチとなる1つのワードもしくは音があって、そこからなだれ込むような曲が多いとも感じました。

M-1"A.M.F"は来るぞ来るぞという高まりのあるイントロから、ポストハードコア的なアプローチも交えて疾走。かと思えば思いっきりエモなM-4"Firefly"があったり。メロディックハードコアとカテゴライズはしたけれど、さまざまなジャンルからの影響を自分たちできっちり取り込んで曲に落とし込んでいます。だからってごちゃごちゃとしている、という印象を受けないのは、しっかりアルバムの軸が定まっているからだと思います。



特にすごいと思ったのはタイトルナンバーでもあるM-7"Dulce"。取り返しのつかないようなどうしようもない感情が爆発して、ガラガラと音を立てて崩れていくような様がくっきりと伝わってきます。この曲に関しては、In FlamesとかWhile She Sleepsとか、まったく関係ないジャンルのバンドが連想されました。



荒くれだっていながら、どこまでも心地よい轟音をならすアルバム、普段はこの手のジャンルを聴かない人でも聴いてほしい1枚です。

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