2014年12月22日月曜日

【Disk Review】Polyphia "Muse"(2014)

インストでDjentという普段とは違った毛色のバンドをレビュー。

Polyphia "Muse"(2014)
Rate 4.50/5.00



テキサスのインストプログレッシブメタル、Polyphiaの1st。
レーベルには所属していないみたいだし、そんなにツアーとか回ってるわけではないみたいだけど、FBのいいね!が83000件を超えていていたりストリートチームができていたりかなり人気のあるバンドみたいです。

一応ジャンルを説明する上でDjentとかプログレッシブメタルという風に言ったのはいいのですが、そこらへんのプログレッシブメタルとは少しタイプが違っていて、この手のジャンルによく見られがちな「むさ苦しい、やかましい、とっつきにくい」の3拍子が皆無なのが最大の特徴だと思います。

Djentにそこまで詳しいわけではないですが、Animals As Leadersのフュージョン要素を一層濃くして明るくした、と言うのが一番しっくり来るかなあと思います。日曜日の午後とかにでも聴けますね僕は。そんな感じなので、普段この手の音楽はちょっと…って人でも聴ける人は多そう。

ギターがかなりフィーチャーされてるバンドのように見えますが、実際ベースもドラムもとても上手いです。それとなんでみんなこんな楽器上手いんだよちくしょう…って思って彼らのFBを開いたら、全員イケメンでなんだか妙に納得しました。

オススメ曲は雄大なオープニングトラックであるM-1"87"、MVが作成されているリードトラックのM-3"Champagne(feat. Nick Johnston) "、スラップの効いたバッキングM-5"The Jungle(feat. Jakub Zytecki)"、随所に見られる攻撃的な刻みの入れ方が巧みなHourglass(feat. Nick Sampson)。


特にM-3は素晴らしいですね。カッティングを絡めた、ちょっとアダルトな雰囲気のリフがとてもいいです。彼らは速いソロから雄大なリードのフレーズまでがっつり弾きこなしてくるので、緩急の効いた展開がすんなりと入ってきます。というか女性の腰に手を回しながらギター弾くってどんだけイケメンなんだよ…

超テクニカルでありながら聴きやすい、だからって耳の肥えたリスナーが退屈するわけではなく聴き込むとそのすごさがわかる、この手の音楽の入門盤でありマスターピースになりうる1枚だと思います。

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