2015年11月19日木曜日

【Disk Review】Leftovers "This Time Tomorrow"(2015)

なんだか気づいたら心掴まれちゃってるんす。

Leftovers "This Time Tomorrow"(2015)
Rate 4.44 / 5.00




イタリア、ローマのメロディックパンクバンドLeftoversのEPです。昔のコロコロコミックとかについていた、メガネをかけたら3Dに見えそうなジャケットが印象的ですね。地元ではGnarwolvesのツアーのサポートをしたりもするバンドのようです。レビュー書くべくFacebookチェックしたら3ピースなんですね。

ツタツタとスピーディーなドラムと、Blink182やDrivethru系のどこか懐かしいギターワークをベースに、泥臭いメロディーを聞かせてくれるとてもストレートなバンドです。曲の構成も超シンプルだし、緻密に作り込んだりするんじゃなくて、イキの良さそのまま出してみました!みたいな感じとても好きです。きっと愛すべきおバカみたいなタイプで、みんなめちゃくちゃ良い人達なんだろうなあって感じがにじみ出てますね。

EPは後半に行くにつれメロディーのキュンキュン感というか、なんだか夕暮れとか似合いそうな感じが加速してきます。初め聴いた時は1曲目の録音環境よくないなあ…って思って、途中で聴くの辞めちゃったんだけど、思いっきりBlinkっぽいギターリフ全開のM-2"Party Fucker"でまず「ん!?!?」となり、M-3"Hoodie Girl" ~ M-4"Sway" ~ M-5"Ambigous"の後半3曲ですっかりファンになってました。笑 この3曲の流れ反則級に好きです。



M-3,M-4がその辺は特に顕著なんだけど、聴き手の心をキュッと握るようなメロディーの中に、パンクロックの持つどこかざらっとしていて哀愁を帯びた雰囲気があるんですよね。そして自分たちのルーツへのスポットライトの当て方と見せ方がとても上手い。ルーツをしっかり昇華して、自分たちのスタイルの中にしっかり組み込めている感じ。気がついたら心握られちゃっているのは、そうした部分が効いているのかなあと思います。

バンドのストレートなスタイルや試合巧者っぷりはこないだレビューしたThe No!にも近い所があるので、The No!がツボだった人は一緒にチェックするといいと思います。

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