2015年11月9日月曜日

No Use For A Nameと僕 その2

前回からの続き。



NUFANにハマり毎日のようにアルバムを再生し、「チッチッチッ ツクツク…」と気づけばInternational You Dayのイントロを口ずさむ生活を送っていた僕に突然の朗報。NUFAN来日決定。もはや何で知ったのかとか一切覚えていないけど、ものすごい勢いでチケットを確保しにいったのだけは覚えてる。

ライブ会場は横浜のベイホール。確か日本のバンドが5バンドくらいいて、その後にNUFANだったはず。中には大好きNorthern19もいたけれど、この時ばかりはNUFANが待ち遠しかった。

NUFANが始まる。なんか厳かなSEが鳴って、メンバーが出て来た。自分がいたのはベースのMattの前。1曲目はPart Two。ベストアルバムにも入っていたから知ってたけれど、当時あまりピンと来てなかったこの曲。でもあのイントロが流れた瞬間無条件に身体が反応した。その後はもうひたすらされるがまま。目の前で躍動するNUFANに時に見とれながら、時に声を挙げながら、あっという間にライブは終了。

終演後もぼーっとしていると、メンバーがフロアに降りて来たので勇気を出してMattに話しかけてみた。英語なんて話せないから「すごかったよ、ありがとう」くらいしか言えなかったけど、Mattは嬉しそうに握手してくれた。手がめちゃくちゃゴツゴツしていたなあ。また観られたら良いなあと思いながらその日は会場を出た。

NUFANは翌年も日本に来ていた。しかし高校3年で、FACTの記事の時も書いたようにかなり極端な受験生だった自分は結局ライブを観に行かずじまい。NUFANはきっとまた日本に来てくれると思っていたしね。それが2010年。

しかし翌年NUFANは日本に来なかった。ちょっとがっかりしていると、Tonyのアコースティックアルバム"Sad Bear"がリリースされた。1枚目はちょうど変な受験生になる前にリリースされていたからよく聴いていて、バンドとは違ったメロディーの力強さが大好きだったのだけど、このアルバムは違った。


確かにメロディーはTonyらしい優しさのこもったもの。でもNUFANがよく評される「哀愁」とか「泣きメロ」とかとは違う、諦めにも近い悲壮感のような物を感じてしまう。その悲壮感にどうしても着いていけなくて、このアルバムは好きになれなかった。未だにちょっと苦しいかも。

またこの頃からTonyはアコースティックのツアーによく出るようになっていった。あのソロのあとにバンドがアクティブではなくなっていって、NUFANは大丈夫なのかなあって不安になった覚えがある。ただ新作に向けて曲作りはしているようだったし、そこまで心配はしていなかった。


眠いので続く

0 件のコメント:

コメントを投稿