2017年9月30日土曜日

【Disk Review】Charlie Bit My Finger "Third Time's a Farm"(2017)

2017年屈指のメロディメーカー!

Charlie Bit My Finger "Third Time's a Farm"(2017)


ベルギーはロンデンゼールという街のメロディックパンク、Charlie Bit My Fingerの2枚目のアルバムです。レーベルはメンバーがやっているらしいBearded Punk RecordsThousand Islands Records

バンドはメロディックパンクに、Blink-182、Millencolin、New Found Glory、Yellowcardあたりの甘酸っぱさをとにかくごちゃまぜにしたスタイル。

メロディックパンクに懐かしいフレーバーを足すバンドでは現行だとカナダのHarbourが思いつくけど、彼らはそこより少し硬派で、かつ90年代後半~00年代前半のほうにどっぷりな印象がありますね。1にメロディ2にメロディ…みたいなとにかくグッドメロディを連発しまくる様は完璧にその年代の名バンドとイメージが被ります。コーラスワークではメロディを引き立たせるためのやり方を貫いているのもポイント高いですね。

そして30代前半のメンバーが多いみたいだから、そうした年代のバンドの影響が出ているのもうなずけるし、ブレンドのさせ方がとても自然なんです。M-7"Cow a Bunga"みたいなモロすぎる曲はガッツポーズが止まらなくて、そのあとの昔懐かしのメロディックパンクスタイルなM-8"Questionmark with a "K""、ひと盛り上がりした後ゆったりパートで一番甘酸っぱいメロディをぶつけてくるあるある展開がハマったM-10"Those Who I Am"と、特に中盤以降の流れが尋常じゃないです。これが2017年のアルバムか…笑

他にもM-2"Part of the Plan"みたいなツタツタと硬派な展開の曲あり、M-9"Strong"みたいな大作もありと、アルバム自体の振れ幅もかなり大きくて、それはそれでもう少し曲を聞いてみたいなと思いました。こないだのKen Sent Me(Honolulu Breakdown)じゃないけど、別名義のプロジェクトとかやったらいいのになあ。

今年のメロディック系の中だと1、2を争うレベルでハイクオリティなメロディを繰り出してくる職人ぶりは、まちがいなく一聴の価値ありです!

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