2018年1月6日土曜日

【Disk Review】Harbour "Dead In The Water" (2017)

新年初レビュー!


Harbour "Dead In The Water" (2017)





トロントのメロディックパンク、Harbourの新作EPです。2015年にはRNR Tours招聘で来日公演を行ったこともあって、日本での知名度も高い彼ら。当時最新だった"Grade School Summer" (2014)以来の音源みたいです。あれももうそんな前なのか…
(前作レビュー Let's Leave No Punks Unspoken:【Disk Review】Harbour "Grade School Summer"(2014)

前作はこれぞメロディックパンク!というような爽快感満載のメロディを、ファストかつタイトなリズムに載せていた彼ら。個人的にはその塩梅とクオリティの高さが印象深かったんですが、今作は武器の一つであったファストな展開は控えめに、メロディ1本で勝負する曲が増えました。

ただ元々ポップパンクの影響も受けているバンドなだけに、彼らはファストなところで勝負しなくても全然問題ないのでしょう。結果として前作のような若さはじける青さではなく、もう少し落ち着いて洗練された青さが光るようになったように感じました。バンドによって1つ1つのメロディが大切に歌われていく様が本当に心地よいです。



個人的には前作EPの名曲”Grade School Summer”のカウンターパートになっていると思われるM-2"Timmins"がかなり好きなんだけど、この曲も8ビートが主体。途中で2ビートは出てくるものの、メロディの青さだけでここまで突き抜けた曲が出てきたのにはビックリしました。Vo.Jamieのメロディーワークの進化が垣間見える一曲。



そのほか、爽快感というよりは若干のナイーブさを内包した意外なオープニングトラック”These Nights”や、彼らなりの00年代前半ポップパンクなM-3"90210”、唯一のそれらしいファストチューンM-5"Set In Stone"など、とにかく全編隙がない素晴らしいEPでした。今の彼らは絶対にチェックしておいたほうがいいですよ。

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